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追悼の南海
2011/04/30(Sat)
うららかな午後の日差しが差している。やわらかなその光は、濃い群青の海に反射してきらきらと無数の輝きを生む。まるで海に小さな太陽がいくつも浮かんでいるかのようだ。
穏やかで暖かな風が吹き抜けていく。あてどもなく吹いてゆくその風に、俺はまたいつかどこかでめぐり会う事があるのかもしれない。
青く澄んだ大空には白い綿雲がいくつも浮かび、のんびりと風に任せて漂っている。連れ立ってどこかへ出かける友人同士のようにも見える。
世界はこんなにも穏やかで美しく、安らぎに満ちている。

けれど。毎年ここに来るたび、俺の心は悲しみに満たされる。
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